SAP ERP FI の 転記のトランザクションのお話
転記とは 会計取引を総勘定元帳に入帳する事で
トランザクションとは それを実現するプログラムで
つまり 会計伝票入力画面 ですね。
FB50って エンジョイって言う
G/L勘定が 統制勘定では無い場合利用する
トランザクションです。
このお話の前提知識は
G/L勘定には 統制勘定に設定されているのがあります
統制勘定は 得意先Dと仕入先Kと固定資産Aがあります。
その他品目なんてのもありますが。
統制勘定が何となく判ってる事
伝票タイプが少し判ってること
転記キーって何か判ってること
FB50は G/L勘定専用
FB70とFB75は 得意先統制勘定の内、請求及び返品
FB60とFB65は 仕入先統制勘定の内、やっぱり請求と返品
これらは Enjoy(エンジョイ)って言うんですが
何がエンジョイかと言うと 伝票タイプと転記キーを意識する
必要が無いのと 貸借が日本語何ですね。
でも 使い方間違えると 相当痛い目にあうのも
ENJOY 何ですね。
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SAP-ERP FIって 私はプロセス型のシステムだと
思います。
これは 会計仕分けを入力するシステムで無い事を
意味します。
例えば
一般購買で鉛筆を業者 TTより購入するとき
FB60で 業者に TTを入れて
明細に 事務用消耗品費 を借方で入力します。
この時は 裏では
伝票タイプ KR
転記キー 31 マスター上の統制勘定(未払金)
転記キー 40 事務用消耗品費
と言う伝票が発生します。
通常会計システムって
借方 事務用消耗品費 貸方 未払金
って入力しますが
プロセス的には TTという業者より一般購買として
鉛筆を買いました となります。
SAP- ERP を プロセス型と言ったのは
まずは TTと言う仕入先を入力して
TTの仕入先マスターに登録した 統制勘定 未払金を
自動で利用して 会計仕訳(総勘定)を 作成します。
次に 支払いは
ここで 絶対間違ってはいけないのが(私はそう思います)
支払いは 支払いの 専用トランザクションを利用する事
転記キーには 貸借の設定 仕入先・得意先 の設定以外に
売上なのか 仕入・一般購買 なのか設定されています。
この結果 FD10NやFK10N で 取引を明確にします。
でも 上記の場合 FB65を利用しても
勘定残高は 減少します。
しかし FK10Nでは 取引の売上・仕入から
減少します。
まとめ!
エンジョイは 伝票タイプと転記キーが 設定されています。
(伝票タイプは変更可能ですが 転記キーは変更出来ません)
SAP ERPは 伝票タイプと転記キーで取引を表します
レポートもそれを利用しています。
エンジョイは 使い方が限定されます。
FB60 FB65
FB70 FB75 は 請求書に基づく処理のみです。
支払いや 回収には 使ってはいけません!