SAP ERP の アドオン何故だめなの?

 

まず アドオンから 説明しないと

【アドオン って何?】

SAP ERP の システムの 区分の一番大きな括りとして

FI 会計

AA 固定資産

AP/AR 債務債権

CO 管理会計

MM 調達

SD 販売

大きく分けると こんな感じ!

ERPの特徴的な 流れとしては

 

MM で 商品が 入庫されます 入庫されると FI で原価が仕訳され

SDで 在庫管理をしながら 受注 ->  出荷 -> 請求 :   出庫されれると売上原価が仕訳 請求で 売上

AP/AR で債権が入金されると 売掛金が消込される

 

この時 FI(財務会計)では 他のモジュール(SDとか MM)で 伝票が発生するタイミングで 会計処理されます

 

この結果 自動仕訳なので 人が介さないから 「統制がなされている」という事ですね。

 

【ここから本題 アドオンとは】

 

例えば・・・・・

月末に 特定の 受注先の 受注金額の 10% を手数料として 特定の品目で 返品として

マイナスで 手数料の受注伝票を作成するとします。

 

もしすべて 手でやるとしたら

 

受注伝票一覧 VA05 で 得意先コード 受注区間 を入力して 実行

一覧が出たら EXCELに エクスポートして

手数料の対象の品目コードの 正味額の合計の 10% を 手数料として

品目コードXXXX で マイナス売上を計上する

 

マニュアルで出来るけど

これって 計算する人が 例えば 処理する桁を間違えると、大変なミスになるでしょ。

そこで、システムになってるなら 「 ERPで メニューから指定したら 自動で やってよ」

これ 当たり前の発想なわけ

 

じゃやぁ SAP ERP で 上記の自動か処理のプログラムを作ろう ってなったらこれが アドオンと呼ばれるプログラムになるわけ

作成手順は

① 情報が入ってる テーブルを探す

② テーブルが 抽出する条件を 入力する 画面を作る

③ 指定区間の 特定の受注業者さんの 特定の品目グループの正味額を計算する

④ 計算した結果 受注伝票を BAPI とか RFC とか バッチインプット などで 受注伝票を作成する

⑤ 次に 手数料は 物じゃないから 直接 請求トランザクショで VF01 に 上で作った受注伝票番号で

  請求を 実行する。

 

利用者は 画面を呼び出して 得意先コードを入れて 2022/09 って入れて実行すれば OK

便利だし、システムがやってくれる!

 

なぜ アドオンは あまり 作らない方がいいか?

 

もちろん 追加の 要件定義 概要設計 SAP ERP特有(ABAP)の設計書

出来たら テスト 想定テスト

「 ねぇ! お金かかるでしょ 」

 

もう一つは 「 バージョンアップしたら 動かないや・・・・ 」作り直し

って事になるわけ

これまた 相当お金が掛かるわけ

 

例えば

A社さんが 「 SAP ERPを ベースにして 便利な 補助機能 アドオンをたくさん用意しました 」

これって もう A社さんから 離れられなくなります・・・

 

ねぇ! アドオンは ユーザフレンドリー だけ 投資、メンテナンス、バージョンアップで どんどんお金かかるんですよ!

 

でも 「ユーザフレンドリーなんですよね! 」